今では当たり前となったYouTubeでの発信も、2012年当時はそこまで主流ではない時代だった。
InstagramやX、YouTubeから魅力的なアーティストを手軽に発見できる今ですが、10年でこんなにも変わるのかというほど原始的な製品がまだまだ主流でした。
なので、WSではない限り海外のアーティストのエッセンスを学ぶには現物のDVD購入という時代。
“Bellydance superstars”や”World Dance New York”など魅力的なダンサーがパッケージに映るものを内容なんて確認しようがなかったので気になったらとにかくジャケ買いというスタイル。笑
もちろん試し見できないので、すべてが最高な内容!というわけではなかったのですが、、
異国のダンサーの見たこともないダンサーのダンススキルに衝撃を受けまくっていました。
私は特に当時見ていたのDVDは、
Zoe Jakes、Rachel Brice、Sharon Kihara、Irina Akulenko,
この4人のDVDは数え切れないくらい見ました。DVDだけど穴が開きそうなほど。笑



そして当然ながら、この頃からTribalFusion/Fusion系のジャンルに惹かれるようになっていきました。
YouTubeで検索するとさまざまなショーの動画がアップされていて、ベリーダンスの身体的表現に加えてエキゾチックな要素のあるエレクトロミュージック、そして独特なアイソレーション技術。
できなくてもいいからやってみたい!
その一心で、TribalFusionを東京で当時教えていた先生方のレッスンにひっそりと通っていました。
しかし、この頃は週に1回は何かしらのショーやイベントが入っているような状況だったので、その頃の自分がチャレンジしたいものではないジャンルで勝負をしなくてはならなかった。
それでも楽しんで、信じて自分についてきてくれる生徒さん達のためにも裏切ることはできないと、
この想いを心にしまっていました。

- 当時の生徒さんや友人のAyez
とある日、2010年頃まで同じグループに所属していたNYに住むダンス仲間のKちゃんから何気ないメッセージが来た。
「Irinaが来週から東京に観光に行くみたいなんだけど、かでちゃんプライベートレッスン受けたら?」
正直、この人神様かなんかなのかな?と思うほど青天の霹靂の出来事だった。
そして、英語がわかる友人のAyezと共にレッスンをすることになったわけでしたが、

一番衝撃だったことは、体の解剖学授業なのかというほどレッスンが身体の仕組みを理解した上で進行していくのです。
そして曖昧な表現や質問に対してニュアンスで返さなかったこと。
理系脳ADHD気味の私には 「そうそう!!これを待ってたんよ!!」という電撃が走りました。
初めて教えてもらったSideundulation、Sidewinder はDVDで見ていたよりも繊細で重厚感のある動きでした。
片方の肋骨の可動域を広げる練習や動きを入れながら他の身体部位を連動し動かすトレーニング。
自分の頭の中でしっくり来ていなかったパズルのピースがビタッとハマった感覚だったことを覚えています。
このIrinaのレッスンをきっかけに、楽しかったはずの日々のレッスンもショーも自分の表現したいジャンルではない。
その境界線が日々はっきりしていく。
しかしこのことを周りに相談できず、ある日の夜、私は全てを投げ出したくなっていた。
その数分後、なぜかNYのKちゃんからメッセージが来た。
何かを予感していたとしたら彼女は霊能者レベルである。
ダンスの世界のことも把握していて、東京のダンス界隈ではなかった彼女になら私はすべての胸の内を話すことができた。
そして彼女のプライベートの話も教えてくれた。
それは当時の私の状況以上にハードなものだった。
信じていた人に裏切られ、全てを失い絶望だった時
ダンスやダンスの仲間に支えられたのだという。
かでちゃんはまだ選択する自由があるでしょ?
身動きが取れないって決めつけずに、行動しなよ。
とにかく来月NYきて。NYのダンス界隈見たら今の悩みきっと解決するよ。
彼女のいう、フュージョンの発祥地NYのダンス界隈。
確かに一度体験してみる価値があるかもしれないと思うのと同時に、
もしもこの体験で私の気持ちが何も変わらずに帰国したのなら、この世界から身をひこうという覚悟で、
その日の夜NYの行きのチケットを購入した。
第一章 -完-









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